Medical

内科

患者様へ

私たちは患者様に安心安全な医療提供を心掛けております。そのため、対話を重視し、総合内科専門医として十分な医療知識を提供し、理解していただいたうえで、ご自身で治療選択をし、納得感のある治療を受けていただきたいと思っております。

内科について

病気や軽いけがをしたときに
最初にかかる幅広く治療を行う診療科です。

当院の特徴は総合内科専門医、プライマリケア認定医の資格を持つ医師がおり、幅広い知識で患者様のあらゆる相談に対応できます。また、より高度な専門的治療や検査が必要と判断された際には、連携病院に紹介することも可能です。

代表的な症状・疾患

高血圧症

複数回の各来院時に座位で測定された血圧が、常に最高血圧140mmHg以上、あるいは最低血圧90mmHg以上である状態を高血圧と定義しています。
現在の基準では、正常な血圧は最高血圧が120mmHg未満、かつ最低血圧が80mmHg未満とされています。
120~139/80~89mmHgは高血圧前状態と定義されています。高血圧症の80~90%は原因を特定することはできないと言われています。いくつかの原因が重なりあって血圧が高くなるケースがほとんどだからです。これまでに、生活

習慣と遺伝が高血圧と深く関わって いることがわかっています。また、この他に、加齢による血管の老化、ストレス、過労、肥満などが原因として考えられています。
一方、高血圧症の10~20%で原因を特定できる高血圧もあります。これには腎炎などが原因になる腎性高血圧症や、原発性アルドステロン症が原因になる内分泌性高血圧症があります。
このような原因のわかる高血圧については、原因を取り除くことで血圧を下げることができます。
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脂質異常症(高脂血症)

血中のコレステロールやトリグリセリド(中性脂肪)が増加する状態を高脂血症といいます。高脂血症は動脈硬化の原因となりますが、血中のコレステロールには善玉コレステロールといわれるHDLというリポ蛋白に運ばれているものがあります。
このコレステロールは少ないほう(すなわち低HDLコレステロール血症)が動脈硬化を起こしやすいので、高脂血症という病名は不適切ではないかと以前からいわれていました。

そこで、日本動脈硬化学会では2007年から低HDLコレステロール血症を含めた血中脂質の異常を、脂質異常症と変更しました。
高LDLコレステロール血症とは、LDL(悪玉)コレステロール値が140mg/dl以上、低HDLコレステロール血症とは、HDL(善玉)コレステロール値が40mg/dl未満、高トリグリセライド血症(高中性脂肪血症)とは、トリグリセライド値が150mg/dl以上で脂質異常症と診断されます。
また最近、診断の目安として「LH比」も重視されています。LH比とは、「LDLコレステロール値÷HDLコレステロール値」のこと。たとえばLDLコレステロール値135mg/dl、HDLコレステロール値45mg/dlの場合、「135÷45=3」でLH比は3.0となります。
LDLコレステロール値が正常であっても、HDLコレステロール値が低いと心筋梗塞を起こす例が多いため、予防には両方のバランスを示す数値(LH比)が参考となります。LH比が2.5以上だと動脈硬化や血栓のリスクが高いため、「ほかの病気がない場合は2.0以下に」、「高血圧や糖尿病がある場合、あるいは心筋梗塞などの病歴がある場合には1.5以下に」を目安とする病院が増えています。
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糖尿病

食事から吸収された糖分が、インシュリンとともに十分細胞内に吸収されず、血液中に残ってしまい高血糖となってしまう疾患です。
肥満などにより細胞への取り込みが悪い状況や病気によりインシュリンが十分出ない状態によって発症します。具体的には、採血で朝食前血糖値126mg/dl以上または、または食後血糖値200mg/dl以上、またHbA1c(国際基準値)6.5%以上の場合も、糖尿病の疑いがありますので、詳しい検査が必要です。

検査

  • レントゲン撮影検査

  • 心電図検査

  • 採血検査

  • 尿検査

治験

高血圧症

血圧上昇しているという症状のみでは、すぐに内服治療は行いません。採血結果で内臓の疾患で高血圧になっている可能性や病院に来ているために起こる白衣高血圧などを調べるために自宅での血圧測定を行ってから内服を検討します。
血圧を下げる降圧薬にはさまざまな種類があり、採血結果や血圧手帳の状態を見て、内服する薬の種類、時間帯を決定してから治療を行います。

脂質異常症(高脂血症)

普通、血液検査値の基準値はみんな同じですが、脂質異常症の治療目標は、一人ひとり違います。
心筋梗塞や狭心症をすでに起こしてしまって治療中の方や、糖尿病や高血圧、喫煙などの他の動脈硬化を進めやすい環境にある方は、より低いLDLコレステロールを目指さねばなりません。
日本動脈硬化学会のガイドラインにはこれらのリスクに応じた目標値が決められています。

動脈硬化のリスクは

  • 1. 年齢(男性45歳以上、女性55歳以上)
  • 2. 高血圧
  • 3. 糖尿病
  • 4. 喫煙
  • 5. 家族の冠動脈疾患既往歴
  • 6. 低HDLコレステロール血症(HDLコレステロール<40MG/DL)

の項目のうちいくつ当てはまるかで決定します。たくさん当てはまる人はリスクの高い人になります。
治療には運動療法や食事療法をまず行いますが、治療効果が芳しくないときは、以下のような内服治療を行います。

HMG-COA還元酵素阻害薬(スタチン)

肝臓でのコレステロール合成を抑え、LDLコレステロールを強力に低下させ、中性脂肪も低下させます。

陰イオン交換樹脂(レジン)

腸内でコレステロールが豊富な胆汁酸と結合して、コレステロールを便中に排泄させ、低下させます

小腸コレステロールトランスポーター阻害薬(エゼチミブ)

腸内でコレステロールが豊富な胆汁酸の再吸収を抑制することにより、コレステロールを低下させます

フィブラート系

主に肝臓で中性脂肪が作られるのを抑える薬です。LDLコレステロール値を低下させたり、HDLコレステロール値を上昇させたりする効果もあります。

プロブコール

LDLコレステロールを胆汁酸として排出させたり、LDLコレステロールの酸化を抑えたりして、動脈硬化を予防する働きがあります。

ニコチン酸系

ビタミンの一種で、肝臓で中性脂肪が作られるのを抑えます。また、HDLコレステロール値を上昇させる効果もあります。

EPA(エイコサペンタエン酸)

青魚に含まれる成分(不飽和脂肪酸)から作られた薬で、中性脂肪値を下げる効果があります。また、血液をサラサラにする効果もあります。

糖尿病

糖尿病の治療も初期であれば、運動療法や食事療法だけで治すことも可能です。
しかし、食事療法や運動療法を行っても血糖値が高い状態が続いている場合は、内服治療を検討します。
糖尿病の治療と言えば、インシュリン注射を思い浮かべる方も多いとは思いますが、多くの方は内服治療でコントロール可能です。内服治療にはさまざまあり、血糖の状態、HbA1cなどを検討し、選択していきます。